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インドネシアに進出 建設工事受注へ現法 公共事業参加も担う

 シノケングループはインドネシアに進出する。まず、子会社が現地企業と業務提携し、年内には現地法人を設立して建設工事を直接受注する体制を整える。来年以降は公共工事の入札も参加する意向だ。同グループが建設部門で海外展開するのは初めて。人口増加で建設工事が増える同国の市場を新たな収入源と位置付け、事業を拡大する。
 シノケン傘下の中堅ゼネコン、小川建設(東京・新宿)が現地の建設会社ムスティカ社と営業支援と技術支援のアドバイザリー契約を締結。今月以降に受注する1億ルピア(約92万円)以上の工事を対象に、利益に応じて一定の支援料を得る。ジャカルタ郊外での工場の増改築などの受注を見込む。ムスティカ社は創業100年を超える小川建設の実績を後ろ盾として、現地に進出した日系企業の工場建設などの工事を受注しやすくなる。
 小川建設は4月からジャカルタ市内にスタッフを常駐させる。具体的な案件が動き出すのに合わせて、5月以降は現場監督員も数人送り込む方針だ。営業支援を通して現地の商習慣を知り、関係下請け会社との関係構築を進める。
 今秋以降、インドネシアに現地法人を設立する。小川建設が構築した現地企業とのネットワークを足掛かりとして、営業活動を展開する。
 シノケンの海外事業は中国・上海、シンガポールに続いて3カ国目になる。現在は富裕層向けに日本の不動産を紹介する事業や、現地に赴任する日本人向けの物件の仲介を担っている。今回、初めて建設部門で海外進出することを契機に、アジアでの事業展開を強化する。
 シノケンは主に福岡や東京などの大都市で投資用のマンションやアパートを販売している。2014年2月に小川建設を買収。マンションを自前で施工することで人件・資材費高騰の影響を吸収しながら、販売する物件数を着実に伸ばし、業績を拡大している。
 15年12月期の売上高は500億円(14年12月期比26%増)、純利益は33億円(同14%増)と、ともに過去最高を更新する見通しだ。

2015年4月4日号