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5期連続増収増益の「勢い」を買い

 シノケングループ(8909)は資産活用としてアパートやマンションの運用を企画・提案し、施工・運営をグループ内企業で一貫して行っている。介護事業に参入したのは2012年。M&Aでリクロスを傘下に収めたのを機に「高齢者安心賃貸住宅」の展開を開始した。同社のグループ会社営業担当取締役で介護事業を牽引するシノケンウェルネス取締役も兼任する三浦義明氏はこう振り返る。
 「お年寄りが元気で希望を持てる(賃貸)住宅を提供したい、という思いがベースにありました。一方どんなに好立地でもアパート・マンションに空室は避けられません。そうした状況下で、当社が管理する物件の空き室の高齢者向けリニューアルに至ったのです。お年寄りの老後生活に役立ち、空室対策にもなると考えた結果でした」
 現在、福岡エリアだけで約60室の高齢者安心賃貸住宅が稼働している。
 そんな同社が目下注力しているのが「寿」ブランドの、いわゆるサ高住。地元で展開している「寿らいふアクアヴィラ香椎浜」は、室数201と福岡エリアで最大規模。東京にも進出。板橋区内の常盤台、高島平(デイサービス付設)で2棟が稼働している。三浦氏は「常盤台の“寿らいふときわ台”は、企業の社宅購入を介して実現しました」とし、こう続けた。「3棟とも入居者の9割が要介護者です。介護度でいうと3~4、認知症の方もおられます。“終の住い”として体制面・負担面で納得いただけると自負しています。同様のサ高住を今後、エリア・棟数とも拡充を図っていく方針です」。
 平均介護度3~4の入居者に対応しうるサ高住は注目に値する。その背景は、介護事業の入り口「高齢者安心賃貸住宅」に求めることができる。
 3万7000円からの基本料金で入居が可能、別枠月額3万6000円で栄養管理が施された3食も提供される高齢者安心賃貸住宅の安心体制は以下のような施策で実現している。
①各部屋の安心携帯とオペレーターの間で24時間通話が可能。緊急時連絡と判断すればオペレーターが医療施設や家族等に連絡する。
②居住者自身が“緊急時”を伝えるためには、“携帯”についたヒモを引く。大音量ブザーがなるのと同時にコールセンターにも緊急通報が発信されGPS検索が開始される仕組み。
③訪問介護や在宅介護支援は業務提携先であるアップルケアと連携、24時間体制のサポートが可能。
 そうした枠組み(ノウハウ)が展開中のサ高住にも活かされているのである。
 サ高住の積極的展開を図りつつ、M&Aでグループホーム(5棟)・小規模多機能型居宅介護施設1棟の展開も開始した。
 同社を株式投資の対象とする場合、どんな対応が賢明か。前12月期まで5期連続の増収増益、今期も6期連続計画でスタート。中間期を待たず上方修正。一口で言えば「勢い」を意識して臨みたい銘柄。昨年12月26日を発効日に1対2の株式分割をしているが、同社株を13年1月の初値で拾い持ち続けていると「分割」を勘案・調整した株価で2・4倍に化けている。「勢い」とした意味を汲み取って欲しい。

2015年8月12日号