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経営改善、内外事業拡充等の推進で中長期成長目指す

 シノケングループの収益が急速に回復、黒字体質固めから再飛躍への道筋が見えてきた。
 同社は不動産販売事業及び不動産賃貸管理事業を柱に、ファイナンス事業、LPガス供給販売事業などを手掛けている。
 不動産販売事業では、アパート経営による資産形成の提案並びに投資用マンションの企画・開発・販売を行い、販売後は、賃貸管理業務を受託し、入居者への家賃滞納保証、LPガス供給販売を展開するなど、首都圏及び福岡都市圏を中心に、名古屋、仙台、札幌など全国主要都市において“個人の資産形成を実現するスペシャリスト集団”でもある。
 前一〇年一二月期の連結業績は、売上高一九六億五九〇〇万円(九ヶ月決算の前年度一一九億八二〇〇万円)、経常利益八億一四〇〇万円(同八億四八〇〇万円の赤字)、純利益一億一六〇〇万円(同九億五三〇〇万円の赤字)と、三期ぶりの黒字を確保した。
 主力の不動産販売事業等に経営資源の集中を図り、固定費の削減や経営効率化を図るなど体制の強化を展開したことが寄与した。
 同社では今後、フロー型ビジネスの不動産販売事業において、独自のビジネスモデルである土地を所有していないサラリーマン、公務員層へのアプローチにより他社との差別化を図りつつ、既に土地を所有されている方への土地の有効活用に関する提案営業にも注力することで販売棟数を向上させ、ストック型ビジネスでは、マンション管理事業へ新規参入し、同社グループの販売物件を中心に管理業務を受託していくことで安定収益の拡充を図る考えである。
加えて、上海、香港を中心とするアジア圏の個人投資家の旺盛な投資意欲に応えるために海外投資家向けの不動産販売事業の強化、日系企業の中国進出に対応する現地駐在員向けの賃貸仲介事業の拡大など、需要が広がりつつある海外事業にも注力し、さらに同社グループ事業とのシナジー効果が見込める事業については、M&Aをも行なっていくことで、中長期的な成長並びに安定収益の確保できる体制の構築を図っていく方針である。
 こうした施策により業績の上伸が続く見込みで、今一一年一二月期は売上高二一〇億円(前期比六・八%増)、経常利益八億五〇〇〇万円(同四・四%増)、純利益四億五〇〇〇万円(同三・九倍増)にのぼる見通し。
 また、同社は決算短信の発表にあわせ「資本金、資本準備金及び利益準備金の額の減少並びに剰余金処分に関するお知らせ」として、これまでの繰越し損失を全額解消し、財務基盤の整備を行うと発表した。これは、将来の復配や自己株式の取得を念頭においた処置と思われ、今後、さらに収益が伸びていくと、〇八年三月期以来の復配も検討の俎上に上ってこよう。
 収益の回復に株価も反応。昨秋以降、反発を始めている。一時、二万三〇〇〇円台まで上昇した後、現在は二万円内外の水準にある。
 業績ともども株価の行方にも注目していきたい。

2011年4月号