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シノケン、ホテル参入 中洲に2009年、ビジネス向け

不動産開発のシノケンは国内外でホテル関連事業に参入する。まず福岡市中心部でホテル建設に着手する。中国ではビジネスホテル向けの物件仲介業を始める。ホテル運営のための専門事業部も新設する方針。利益率の高いビジネスホテル事業に取り組むことで経営基盤の強化を図る。二〇〇九年度に年間十億−十五億円の事業規模にする考えだ。

中国では取引仲介
福岡市博多区中洲の中心地に客室数百十−二百室程度のビジネスホテルを建設する。既に用地の大部分は確保しており、近日中にも建設に着手する。総事業費は二十三億−四十五億円程度になる見通し。二〇〇九年夏の開業を目指す。

広さ約二十五平方メートルのシングルで客室料金は一万二千−一万五千円。役員クラスや高所得者層向けの設定で、他のホテルとの差別化を図る。完成後の物件は不動産ファンドへの売却なども視野に入れるが、運営は自社で行う方針。社内に二年以内にホテル運営のための専門事業部を設置する。

景気回復を受けて福岡へのビジネス客は増加している。トヨタ自動車をはじめとする自動車関連産業の九州での成長に合わせて役員クラスの来訪も増えており高価格帯のビジネスホテル需要は高いとみている。
婚礼や宴会などをほとんど行わず、宿泊に特化するビジネスホテルは人件費などを抑えることが可能なため、営業利益率が平均で二〇%程度と高収益が見込めるという。

シノケンは福岡市以外でのビジネスホテル需要が高い地域での出店も並行して進めていく。年内にも福岡のホテル案件を含め三物件程度のホテル開発と運営を手掛ける考え。

海外では一月に中国・上海市に不動産コンサルティング会社「希諾建房地産諮詢公司」を設立。現地企業が開発中のホテル物件を不動産ファンドや外資系金融機関に売却するのを仲介する。売却先と同意した場合はホテルの運営業務も受託する考えで、ホテルの運営の専門事業会社を上海市に設立することも考える。
同社の主力事業は賃貸住宅の販売とメンテナンスなどの管理運営だが、ホテル関連事業への積極投資で、同事業を将来の事業の柱に育てる考えだ。

平成19年5月30日水曜日付 日本経済新聞より