COMPANY トップメッセージ

 当社グループは、1990年バブル崩壊の真っ只中に創業し、会社員層を中心に現役世代の将来不安を解決する資産づくりの手段として、現行のアパートメント経営モデルを開発し全国に普及させてまいりました。現在では、不動産セールス(アパートメント・マンション)、不動産サービス、ゼネコン、エネルギー、ライフケア(高齢者・障がい者ケア)、そして不動産ファンド、REITへと事業領域を拡げ、ハード面からソフト・サービス面に至るまで各事業が密接にシナジーを発揮するユニークなビジネスモデルを展開しています。そして日本で確立したモデルを海外へ輸出し、今度は世界で、人々の将来不安や様々な社会課題を解決することをミッションとして展開しはじめております。

 2020年初頭より始まった新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、現在も依然続いておりますが、当社グループは、持ち前の危機への耐性とチャレンジスピリッツで、コロナ禍を乗り越え、時代の変化をチャンスに変えていく努力を続けております。その結果、2021年12月期通期決算において、売上高963億円、経常利益89億円と、増収増益を達成することができました。

 2022年2月2日には、当社の連結子会社が運用受託するシノケンリート投資法人が東京証券取引所に上場承認されました。しかしながら、現在、世界的なインフレ進行や米国長期金利上昇に対応する早期金融引き締めへの警戒感が強まる中、足許ではウクライナ情勢の緊迫化による地政学リスクも加わり、市場環境として不確実性が高まりつつあるため、一旦、このタイミングでの上場を取りやめ、今後の状況を見極めながら、より適切なタイミングでベストな形での上場を目指してまいりたいと考えております。

 日本初の新築木造アパートメントファンドを2018年3月に組成した当社グループは、2020年7月には約100億円規模の私募REITを運用開始、海外でも外資系初となるインドネシアにおけるREITライセンスを取得する等、不動産ファンド・REITビジネスに注力しております。不動産を現物からファンド化・証券化することは、当社グループがミッションに掲げている“REaaS“(Real Estate as a Service:不動産のサービス化)の一つのかたちであり、これを国内外で一層推進し、新たな事業開拓へのチャレンジを続けてまいります。

 世界的な動きが加速する脱炭素社会への移行に対しては、一つの事業機会として捉え、当社グループの持続的な成長と持続可能な社会構築の両輪によるサステナビリティ経営を実践してまいります。当社グループが事業活動で排出する温室効果ガス(GHG)排出削減目標を、「2030年50%削減(2020年比)、2050年実質ゼロ」と設定し、主力商品であるカーボンニュートラルな特性をもつ木造建築の一層の開発や普及、またインドネシアへの進出企業として熱帯雨林の減少問題への対応等、気候変動問題に対しても国際的な枠組みの中で問題意識と目標達成へのベクトルを合わせ積極的に取り組んでまいります。

 パンデミックや気候変動問題等、世界では今、国境や世代の関係なく地球規模で次々と問題が生じています。当社グループのビジョンである、「世界中のあらゆる世代のライフサポートカンパニー」がまさに必要とされている時代に突入してきていることを再認識し、子供からお年寄りまで、国境を超え世代を超えて、人々のニーズや社会課題の解決に向け、新しい価値を創造し、更なる企業価値の向上とサステナブルな社会構築に貢献してまいります。

2022年2月

株式会社シノケングループ
代表取締役社長 篠原 英明