COMPANY 社長挨拶

 当社グループは、2020年6月5日に創業30周年を迎え、現在は31年目にあたります。創業当時もバブル崩壊が始まった激動期でしたが、30周年となった昨年から現在に至るまで、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、かつて経験したことのない大混乱期にあります。
 このような厳しい外部環境の中、当社グループにおきましては、2020年12月期通期決算において、数年来取り組んでまいりました事業構造の改革により、売上高は952億円と減収となったものの、最終利益では59.5億円と増益を達成したほか、不確実性の高まりに備えた財務バランスの改善の取組みが奏功し、自己資本比率においては過去最高となる47.0%を達成することができました。
 これもひとえにお客様、株主様、お取引先、従業員などステークホルダーの皆様のご支援の賜物であり、厚く御礼申し上げます。

 30周年を機に、昨年11月に「中長期ビジョン2020」をリリースさせていただきました。
https://www.shinoken.co.jp/Presses/get_img/502/file1_path/20201118_502.pdf

 今後の当社グループが目指す成長の道標とすべく、新たにビジョンを、

「世界中のあらゆる世代のライフサポートカンパニー」

と定め、国境を超え、世代を超えて、国際的なライフサポートカンパニーとして、進化していくことを目指しております。また、ミッションとしては、当社が創業から形にしてきた「不動産のサービス化」をより進展させるべく、

「REaaSで人々や社会の課題を解決する」
(REaaS = Real Estate as a Service: 不動産のサービス化)

といたしました。
 デジタルトランスフォーメーション(DX)を単なる効率化・利便化の手段にとどめず、より多くの人々が不動産を活用したサービスにアクセスしやすくなるREaaSを具現化し、様々な社会課題の解決につなげることを目指すものです。

 当社グループは、創業来、一部の地主や富裕層だけのものと思われていた賃貸住宅経営を会社員層の資産づくりの手段として、現行のアパートメント経営モデルを開発し、進化させてまいりました。REaaSをさらに推進することで、誰もが将来不安に備えた資産づくりを始めることができ、金融やテクノロジーとの融合、さらには都市計画やモビリティサービスとの融合を進め、全く新しい社会や価値を生み出し、様々な人々と社会の課題を率先して解決する事を目指し、今後も継続した取組みと発信を続けたいと考えています。

 また当社グループは、国連の定めるSDGs(持続可能な開発目標)に賛同し推進しておりますが、今後もさらにSDGsを力強く推進してまいります。
 例えば、当社の木造建築物としてのアパートメントのCO2低減効果を再評価し、計画中の熱帯雨林の植林活動と合わせ、事業活動におけるカーボンニュートラルの実現に取り組んでおり、他にも国内の活動として、社会問題化している高齢者や外国人などの入居困難者や障がい者に対する支援事業を拡大し、学生の貧困問題支援への一助となる奨学金返済支援制度など、様々な活動を行っております。
 海外における取組みとしては、インドネシアにおいて当社グループは外資系企業として同国史上初めて、REITライセンスを取得していますが、それを活用し、新たな動きを始めました。銀行口座を持たない移民(トランスミグラシ)の方々に投資信託商品を組成・運用するスキームを開発して提供することで、SDGsのターゲットの一つ「金融包摂(ほうせつ)」(=すべての人々が金融サービスにアクセスできる)に貢献する、同国初のスキームとして現地政府や金融機関からも賛同・協力を受け、その実現に向け協議を進めております。
 このように国内外で事業拡大とSDGsの推進を両立し、国際的な社会貢献を担う企業となるべく、今後も引き続き、その取組みを強化したいと考えています。

 「日本の社会を支えてきた会社員層こそ、自分の将来のために資産づくりを目的としたアパート経営ができるようにしたい」という思いから創業し、30年の時を経て、今日においては海外でトランスミグラシの方々に金融サービスにアクセスできるスキームを開発し、資産づくりに繋がる社会変革のお手伝いを始めるまでに成長する事ができました。

「常に変化を先取りし、そして進化し続ける」

 当社グループは、このフレーズとともに、開拓者(パイオニア)と挑戦者(チャレンジャー)の気持ちを大切にして成長してきました。今後もその姿勢を持ち続け、新たに掲げたビジョンをしっかり見据え、その実現に向けて、国内外のシノケンネットワークと事業間シナジーを最大限に活かし、お客様、株主様、他ステークホルダーの皆様のご期待に添えるよう、引き続き企業価値の向上に、真摯に取り組んでまいります。

2021年2月

株式会社シノケングループ
代表取締役社長 篠原 英明