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2025.04.01 / メディア情報

【月刊『ふくおか経済』】「継承と発展」を旨に社業を推進


㈱シノケングループ 玉置 貴史 社長


不動産を軸としたライフサポート事業の㈱シノケングループ(福岡市中央区)の新社長に玉置貴史専務取締役が昇任、篠原英明前社長は代表取締役会長に就いた。玉置社長は「篠原会長が築いてきた基盤を継承し、グループをより発展させていく」と語る。 (取材・松岡伸介)

‐社長就任の所感・抱負を。
玉置 創業以来初の社長交代で、身の引き締まる思いです。やるべきことは「継承と発展」。当社は今年で創業35年、創業者である篠原会長が築いてきた基盤と、その精神・価値観をしっかりと継承して、グループ全体をより発展させていくことが私の役割だと考えています。
 MBO実施後、特に注力しているサービス事業の強化やDX、海外事業など、取り組むべき課題は多くありますので、一つひとつクリアしていきます。

‐専務時代と変わった部分は。
玉置 会社の代表になったことで責任の重さを痛感しています。多くのステークホルダーのご期待に添えるよう、職責をしっかりと果たしてまいります。

‐篠原会長との役割分担は。
玉置 会長には全体的な方針を示してもらう他、主に海外事業を見てもらい、私は国内事業を中心に全般を見て、グループ全体の体制強化を図ります。

‐昨年12月期の業績は。
玉置 連結売上高は1200億円超で過去最高。経常利益も100億円を超え、2期連続の増収増益でした。
 主力の不動産セールス事業については、金利の上昇もありますが、家賃も上がり、お客様に提示する利回りは維持できています。変化し続ける社会構造に将来的な不安を感じられる会社員層のお客様からの引き合いは多く、一昨年よりも成約が増えており、全体をけん引しました。
 ゼネコン事業についても、24年問題を背景にした業界全体の人手不足からお客様の引き合いを多くいただき、ニーズを着実に獲得した結果、前年より伸ばすことができました。
 また、賃貸の管理戸数が昨年末で5万戸を超えました。この管理戸数を背景に、賃貸管理等のサービス事業やエネルギー事業(LPガス・電気)も伸びており、グループ全体の業績に占める割合も大きくなってきました。フロービジネスだけではなく、ストックビジネスが収益の柱として着実に成長しています。

‐今期の見込みは。
玉置 基本的には増収増益予想ですが、まずはマンションにおいて直接的な投資や開発を行わず、SPCを活用したスキームを取り入れます。オフバランス化により売上は微増の計画ですが利益と利益率は上がり、財務バランスも相当良くなることから実質プラス成長です。今期はこのスキームを軌道に乗せ、徐々に取り組み案件の幅を拡げていければと考えています。

‐中長期的な取り組みでは。
玉置 まずは再上場が当面の目標です。そのためにも財務体質をさらに強化し、サービス事業や海外事業の強化、生成AIの業務活用などDXをさらに推進しつつ、M&Aも強化し、事業構造の転換を進めていきます。

ふくおか経済 2025年4月号
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